
今回は、99%以上の人たちが何かしら持っている「先入観=ステレオタイプ」について話をします。
「ステレオタイプ」というのは、「先入観」を英語で言ったものですので、両者は同じ意味となります。
また、「固定概念・固定観念」などとも呼ばれます。
では「先入観」とはどんなものでしょうか??
例えば、
「田舎の人たちはやさしくて、都会の人たちは冷たい」
とか、
「ほとんどのアメリカ人は陽気な性格をしている」
とか、
「スポーツをしている人は社交的だ」
とか、
「本を読む人は頭が良い」
とか、
「髪を染めている人は快活な性格の人が多い」
とか、
「高級な腕時計を身に着けているから、お金持ちに違いない」
とか。
要するに、相手のことをよく知らなくても、「この人はこういう感じの人だろうな」とか、「ああいう人たちは○○○で△△△な感じの人たちなんだろうな」とか、そういったことです。
で、先に言っておくと、先入観というものが全く無い方が逆におかしいと言えます。(特に大人であれば)
もしも先入観というものが完全に0な人がいたとしたら、他者と関わったり、社会で生きて行くことにおいて大きな問題が生じると思います。
そういったことも含めて、記事を書き進めて行きます。
① わたしたちが先入観(ステレオタイプ)を持つ理由
まず、わたしたちは先入観を持っていることで、直接関わったことのない他者に対して何らかの判断をすることができます。
もしそういったことができないと何がまずいかというと、その相手のことがさっぱり分かりませんよね。
初対面の相手だったりすると、詳しい情報がないわけです。
だったら何で判断するかというと、先入観が必要となって来ます。
「派手なファッションをしているから、陽気な人なんだろうな」
とか、
「東京大学卒だから、知的な人間性なんだろうな」
とか、その時に得られる1つや2つの少ない手がかりで、相手を見定めたり、判断しないといけないわけです。
それがなければ、「相手の情報が完全に0」という未知の状況になります。
そしてそれの何が問題かというと、シンプルに関わる上での難易度が上がりますよね。
もしも、
「ある程度は、こういう感じの人かもしれないな・・・」
とか、
「自分となんとなく気が合いそうな人だな」
とか、
「自分とは相性が良くなさそうな人だな・・・」
とか、少しでもステレオタイプが働けば、その人に対してどうアプローチをすれば良いか見当がついたり、「関わるべきか、それとも関わるのを控えるべきか・・・」などの判断材料ともなり得ます。
とは言うものの、ここで忘れずに書いておきたいのが、先入観がいつも正しいとは限りませんよね。
見た感じは「すごく不真面目そうな人」が、実際はめちゃくちゃ真面目な性格の人だったり、その逆もあるでしょう。
「気が弱そうな人」でも、特定の場面になったらすごく大胆な行動を起こす、とか。
他にも、例はいくらでもあると思いますが、要するに先入観は実際とは異なっている場合が多々あります。
(こうしたことを”認知のゆがみ”とも呼びます)
それにも関わらず、なぜ先入観が必要なのか。
それは前述したように、少しの情報から他者を判断・見定めるということで、以下のようなメリットがあるからです。
●「その人と関わる」となった場合、少しでも相手の人間性や特徴が推測出来た方が、関わりやすいから。
●他者との関係を、なるばくすばやく効率的に築けるかもしれないから。
●その人がどのような人か推測できれば、自分がとるべき行動の手がかりになるから。
●少しでも未知の感覚が減れば、安心できるから。
●自分の身を守ることができるから。
(=生き延びることができるから)
●エネルギーを節約できるから。
(全ての人に対して深く考えたりしていると疲れ果てるから)
・・・などが、わたしがいま考えたものですが、この他にもあると思います。
記事の序盤で述べたように、「見知らぬ人を見て、先入観が完全に0」なんてことはよほどの例外的なことでなければあり得ないです。
わたしたちが年齢を重ね、様々なことを見たり経験したりする過程で、ステレオタイプというものは必ず形成されるものなのです。
② 先入観がもたらすデメリット
先入観があることは”良し悪し”です。
“悪し”の方、つまりデメリットについて書きます。
それは単純に、その先入観が間違っていた場合。
上記の①の内容で、「先入観は他者との関わりで役に立つ」「先入観は、自分が生き延びるために必要」といったことを主に述べました。
しかし、あなたが抱く先入観が大きく誤っていたりすると、逆にあなたにとってそれが不利益になり得ます。
「この人はこういう人だ」と推測して自分が行動していたのに、その推測が大きく誤っていたら、物事において失敗したりして不利益を被ることがあるでしょう。
何かの競争などで、
「この人は大したことないな。自分は負けないな」
と見た感じなどから判断していても、実際はすごく強力な競争相手だったとか。
要するに、先入観というものは、「決めつけ」とか「思い込み」とも言い換えれます。
ですので、そういった「決めつけ」とか「思い込み」が間違っていた場合、状況がマイナスの方向に進むこともあります。
自分が「きっとこうに違いないな」と決めつけていたことが、全く違っていたということもあるでしょう。
ですので、
「自分がこう考えているのは本当に合っているかな?」
「誤った先入観で色々と判断してないかな?」
などのように、冷静に問い直してみるのが大切です。
● まとめ:バランスのとれたレンズを通して世界を見る。
※(+)は良い点、(-)は良くない点を意味します。
(+)先入観(ステレオタイプ)は、わたしたちがこの複雑な社会で生きて行くために必要な機能である。
(+)先入観のおかげで、自分自身と他者との関係性をすばやく把握して、次にとる行動を決定できる。エネルギーの節約もできる。
(-)先入観は正確なものとは限らない。
(-)先入観に従いすぎて行動していると、不利益となり得る。
(-)先入観は「決めつけ」「思い込み」とも言い換えれるので、注意する。
こういった、わたしたち人間が生きて行く上で備えている機能・性質というものについて理解を深めるのは、有意義で面白いことだと思います。
これからも探究して行きますニャ!!
(最後に急にネコになったニャ・・・)
以上、ここまでご一読頂きありがとうございました。
何かあなたのお役に立ちましたら幸いです。
